比和牛供養田植・苗取り・神仏の祈祷・綱手(2004年5月30日)
広島県無形文化財比和牛供養田植説明供養田植2004年道行き東城塩原の供養田植
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「苗取り」早乙女さんが藁を持ち、苗取り歌に合わせて苗を取ります。

「供養牛の神仏の祈祷」供養田への入口の東西に棚が設けてあります。東の棚は神式、西の棚は仏式により牛の供養が行われます。その間を供養牛が通り祈祷を受け田へと入ります。比和の牛供養田植は牛馬を供養するという大仙信仰の影響を強く残しているところに安芸地区の花田植とは違う特徴があります。

「代かき・綱手」田の中を牛が歩きまわることで田植ができる土の状態にすることが「代かき」です。そのために牛を何十頭も連ね田の中を歩きまわります。連なる牛が綱のように見えることから先導者のことを「綱手」と言います。一番牛を誘導し田の形に合わせてかき残しが無いようにするためにいろいろな代のかきかたがあります。うぐいすの谷渡り、鯉の滝登りなどが有名です。

「代宰領」代かきのとき田の中でつえを持って立っている人のことです。綱手が牛を誘導して歩きますが、牛も疲れてくると動きが悪くなります。その時、牛の動きを判断し牛がコースを外れないように進行方向を定めるのが代宰領の仕事です。綱手によって、固まっていた田の土が軟らかくなり田植のできる状態になります。代かきが終わると鍬代で田の高低をなくし田植の準備完了です。

「山祇賜宝(さんぎし)」先頭に立つ牛は背中に山祇賜宝という旗をひらめかせています。山祇賜宝とは、山の神に宝を賜るという意味です。宝とは、牛馬の繁栄、五穀豊穰、家内安全などのことです。

「牛供養」昔牛は重要な労働力で、農宝と考えられていました。日ごろの苦労をたたえ、牛を集めせいいっぱいの飾りをつけ繁栄を祈ったのが供養の意味だと言われています。

■田植は最初に牛供養のための大拍子植え拍子から始まります。これは、儀式田植なので大太鼓、小太鼓が打ち舞い、サゲのゆったりとしたリズムにのって植えて行きます。

■次に作業田植が行われます。これは、作業効率を考えた早いテンポの歌でリードします。

カメラPENTAX *istD  レンズsmcPENTAX FA*80mmF1.4

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